[Software Design(2014年11月号)]『Android Wearに関する記事』を寄稿しました。

Software Design 2014年11月号(10月18日(土)発売)に、『Android Wearの世界を体験しよう』という記事を寄稿させていただきました。

本稿では、「Android Wearの概要やその特徴、アプリの例、開発に必要なもの、アプリ開発を行う際のポイント等」をまとめています。書店などで見かけた時にはお手元に取っていただけるとうれしいです。

Android Wearに関して取り組んでいる内容をこのような形で発信することができ、大変光栄です。本件を仲介いただいたAndroid仲間や編集者様、その他サポートいただいた方に、感謝しています。ありがとうございました。引き続き、次企画に向け、取り組んでいきたいと思います。

  IMG_20141018_213045IMG_20141018_213113

 

■概要
『Software Design 2014年11月号』(技術評論社)
・発売日:2014年10月18日

 よろしくお願い致します。

My speech at Droidcon Stockholm 2014

Android Wearに関して、セカイフォンなどを移植したり、Madridでの講演や日本Androidの会本会で発表させていただいたりといった活動を実施してきました。これら活動がきっかけの1つとなり、今月ストックホルムで開かれるDroidcon Stockholm 2014にて、Android Wearのセッションを担当させていただきます。以下のテーマについて、講演を行います。

最後の追い込みを進めています。全力で頑張ってきます。

I'll make a presentation at Droidcon Stockholm 2014. In my session, I'll talk about Android Wear. The title is "Introduction to Android Wear".

Droidcon SH 2014

-Event

Droidcon Stockholm 2014 (9-11 October 2014)

-My speech

Introduction to Android Wear (Developing Android Wear Apps)

(Day 1 closing session, but it's not the final timetable yet.)

-URL

http://swdc.se/droidcon/events/stockholm-2014/

Sekaiphone

Android Wear実機へのadb接続

■はじめに

Android Wearの実機は、少しずつバリエーションが増えてきました。機種によって、adb接続の方法が異なるので、簡単にまとめておきたいと思います。

  有線
(USB)
  無線
(Bluetooth)
LG G Watch  
Samsung Gear Live  
Moto 360  

 

それぞれの接続方法もまとめておきます。

ここからは説明の都合上、Androidスマホ・タブレットを「Handheld」、Android Wear実機を「Wear」として記述します。

■有線(USB)の接続方法

まずケーブルの接続方法です。機種によって異なるので、以下にまとめておきます。

  • LG G Watch
    • Wear実機にUSBケーブルを直接挿せないので、Wearをクレードルに載せ、クレードルにUSBケーブルを接続します。
  • Samsung Gear Live
    • Wear実機にUSBケーブルを直接挿せばOKです。こちらもクレードル経由の接続となります(コメントありがとうございました)。
  • Moto 360
    • 残念ながら、クレードルは給電(Qi)専用のようなので、この方法での接続はできないようです(もし情報あれば教えてください!)。

LG G Watchのクレードル

LG G Watch クレードル

設定方法は、Android Wear実機の「開発者オプション」で、USBデバッグ接続を有効にすればOKです。これでPCからWear実機を認識して、adb接続を行うことが可能です。

※Windowsの場合は、デバイスドライバの導入が必要となりますが、ここでは省略します。

■無線(Bluetooth)の接続方法

最初に、行うべき手順を紹介します。

【Handheld側】

  1. BluetoothをONにします。
  2. USBデバッグ接続をONにします。

【Wear側】

  1. 開発者オプションで「Debug over Bluetooth」をONにします。

続いて、必要な手順を紹介します。

【Handheld側】

  1. Android Wear Companionアプリを起動します。
  2. 同アプリの右上のメニューから「設定」を選択します。
  3. 「Debugging over Bluetooth」をONにします。これにより、同項目内の表示が以下になることを確認します。
    >Host: disconnected
    >Target: connected
  4. PCとHandheldをUSBケーブルで接続し、コンソールで以下を実行します。
    >adb forward tcp:4444 localabstract:/adb-hub; adb connect localhost:4444
  5. Android Wear Companionアプリ内の表示が以下となることを確認します。
    >Host: connected
    >Target: connected

Moto 360 実機

Moto 360 実機

これでPCからWear実機をHandheld実機->Bluetooth経由で認識して、adb接続を行うことが可能です。Moto 360のように、有線を利用できない実機の場合は、この方法によりadb接続を行います。これによって、アプリをインストールしたり、Wear実機の画面キャプチャなどを行うことが可能となります。

■FAQ(2014/12/27追加)

Bluetoothデバッグを試そうとした際に、Wear実機がofflineと表示されこの方法を試せないことがあります。その際は、こちらのサイトの内容を参考にすると良いかもしれません(自分もこの事象に遭遇して、この情報を実行したところ、解決できました)。

http://melix.github.io/blog/2014/10/android-moto360.html

zeemote (Bluetoothコントローラー)のメモ[クリーニング・操作]

■はじめに

皆さんは、zeemoteというBluetoothコントローラをご存知でしょうか?スマホの操作を行うことができるコントローラーです。スマホのコントローラとしての利用だけでなく、PCとペアリングして、ワイヤレスマウス代わりに使うことも可能です。

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このコントローラは、数年前、Android初期の頃に、イベントなどでベンダの方から無料で配布されていたこともあり、持っている方も多いのではないでしょうか?

家の片付けをしているときに、偶然発見したのですが、本体の表面が「ネチャネチャ」状態で持つのが厳しい状態になっていました。インターネットでつぶやいたところ、他にも多くの方が同じ悩みを抱えていたようでしたw。そんなときに、@kenz_firespeedさんから情報をいただき、ネチャネチャ状態から脱出することができました。せっかくいただいた情報なので、具体的な手順をメモしておきたいと思います。

■クリーニング手順

個人的に実施した手順を紹介します。試す場合は、自己責任において実施してください。製品が故障してしまっても責任を一切取れませんので、予めご理解をお願い致します。

  • 準備するもの
    • zeemote本体
    • アルカリ系洗剤(自分は、JOYを使いました)

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  • 手順
    1. スポンジにアルカリ系洗剤を染み込ませる。
      • 最初は、中性洗剤で試したのですが、きれいに取れませんでした^^;
    2. zeemote本体の表面を、スポンジでこすり落とすように磨く。
      • 金属部が水に濡れないように注意してください(故障の原因となります)。
    3. zeemote本体を完全に乾燥させる。
      • 本体が乾燥する前に、電池を入れたり電源を入れるのは絶対にNGです。

以上で、完了です。

■操作手順

zeemoteには、3つのモード(ジョイスティックモード、ポインターモード、キーパッドモード)があります。目的に応じて、これらのモードを切り替えて使います。詳細は、公式サイトからダウンロードできるマニュアルを参照してください。

http://www.aplix.co.jp/zeemote/jp/download/js1h/

PCとBluetoothペアリングをして、ワイヤレスマウスの代わりに使う場合は、ポインターモードを指定すればOKです。

Aボタン押下でクリック(keynoteなら次ページへ移動)、Bボタンで右クリック(keynoteなら前ページへ移動)、ジョイスティックの移動でマウスカーソル移動といった操作を行うことができます。実際に使ってみると、結構良い感じです。実際のプレゼンの場でも使ってみようかなと考えています。

Sekai Phone Next Version (Supporting Google Glass) is coming soon

We've been developing Sekai Phone Next version. It will support Google Glass. After supporting it, it enables automatically translating on wearing Google Glass. 

* Supporting Google Glass

** Major Features

Sekai Phone will support Google Glass in the near future. Here are some screenshots.

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** Setting for Google Glass

Coming Soon.

*Download URL

Coming Soon. Just wait until you see what's coming next !

SmartBand SWR10 (Sony)の使用メモ

Sonyがリリースしている「SmartBand SWR10」をいただき使い始めてから、約1ヶ月が経過しました。簡単に写真や使用感などをまとめておきます。

・はじめに

SmartBandは、スマホと連携して、毎日の生活を記録してくれるウェラブルデバイスです。歩数や睡眠時間の記録を取れる以外に、撮影した写真や聴いた音楽などの生活も記録できるようになっています。

・公式サイト

Sonyの公式サイト(日本語)
http://www.sonymobile.co.jp/product/smartwear/swr10/

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SmartBand本体(SWR10)

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別売の付替用リストバンド(SWR110)

・製品の構成

リストバンドとコア(センサーやNFC内蔵)から構成されます。リストバンド内にコアをはめ込んで使います。リストバンドは標準の黒色以外に、別売りのカラフルなバンドに付け替えることもできます(以下の写真は、別売りのグリーンのリストバンドです)。コア部分は充電式になっていて、バッテリーは約5日間持ちます

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・記録できる情報(例)

SonyがリリースしているLifelogという専用のアプリを用いて、SmartBandで記録した情報を確認できます。幾つか画面キャプチャを載せておきます。

Screenshot_2014-08-09-22-33-33

トップ画面(1日の歩数、歩いた時間、撮影した写真の枚数など)Screenshot_2014-08-09-22-34-11

時間ごとの歩いた歩数

Screenshot_2014-07-31-22-08-09

使用したアプリ(上側)と移動した経路(下側)

・使ってみての感想

SmartBandは軽いので、負担を感じずに付けられると感じました。また、スマホアプリを使うことで、日々のログをきれいなアニメーション付きで振り返ることができるのは便利です。さらに、スマートウェイクアップ(快眠アラーム)や接続範囲外アラート(端末紛失防止)といった面白い機能も提供されています。公式にサポートされている端末がまだまだ少ないというのは正直厳しいところですが、今後の展開が楽しみなウェアラブルデバイスの1つではと思います。

[日本Androidの会定例会] 2014年8月定例会のAndroid Wear講演資料をアップしました。(2014/8/21)。

■はじめに

日本Androidの会2014年8月定例会にて、Android Wearに関して講演させていただきます。Google I/O 2014で発表された最新情報、セカイフォンのAndroid Wear対応で得たノウハウをなどをベースに、Android Wearの概要〜アプリ開発の基本的な内容についてお話させていただく予定です。

また、今回の定例会のテーマは「Android Wear & Google Glassの最新動向」となっており、興味深い講演が多くあります。1参加者としても非常に楽しみです。参加登録受付中ですので、ご興味ある方は来ていただけたらと思います。

■定例会詳細

イベント名 日本Androidの会2014年8月定例会
https://www.android-group.jp/event/event32.html
開催場所 KDDI飯田橋駅前ビル(ベルサール飯田橋駅前ビル)
担当セミナー日時 2014年8月21日(木)19:00〜21:00(開場:18:30)
担当講演

Android Wearの概要とアプリ開発の基礎

補足

イベント自体への参加費用は無料で、懇親会(有料)も行われる予定とのことです。

■講演資料


よろしくお願い致します。

セカイフォン ver.4.4.2 (Android Wear対応機能改善版)をリリースしました。 #AndroidWear

セカイフォン(翻訳電話)」ver. 4.4.2を公開しました。
直前のバージョンの4.4.0/4.4.1で、既にAndroid Wear実機に対応完了していましたが、本バージョンでAndroid Wear対応の機能を強化しました。

  • ①Android Wearからのアプリ起動の正式サポート
    Android Wearからセカイフォンを起動する機能を正式にサポートしました。
    Wear内のアプリケーションランチャーなどから、セカイフォンを起動することができます(以前のバージョンと比較して、安定して動作します)。

       IMG_20140731_235808

  • アプリケーションの起動画面/音声入力
    これらの画面については、今までと全く同じです。画面をタップ・スワイプすることで操作していただけます。IMG_20140731_235821IMG_20140801_000419

  • ②Android Wear上への言語表示
    どの言語に翻訳した言葉であるかを分かるようにしました。この例では、スペイン語に翻訳した結果であることを示しています。

    IMG_20140731_235847

  • ③会話ログの表示
    今までWear上では1件のログしか表示できませんでしたが、今回から最大10件分の会話ログを表示できるようになりました。

    IMG_20140731_235920

また、Android Wear対応に関しては、別エントリでアプリ開発体験談について発表したスライドを載せています。合わせてご覧ください。

■【補足】Android Wear対応の動画

・「この場で翻訳」モード (ver.4.2.0〜:Wear対応)

[embedplusvideo height="300" width="430" editlink="http://bit.ly/SeoshW" standard="http://www.youtube.com/v/c28WRL0_y-E?fs=1" vars="ytid=c28WRL0_y-E&width=430&height=300&start=&stop=&rs=w&hd=0&autoplay=0&react=1&chapters=&notes=" id="ep2656" /]

・「通話で翻訳」モード (ver.4.1.0〜:Wear対応)

[embedplusvideo height="480" width="640" editlink="http://bit.ly/1hrLtCc" standard="http://www.youtube.com/v/i-PU87e9s0w?fs=1" vars="ytid=i-PU87e9s0w&width=640&height=480&start=&stop=&rs=w&hd=0&autoplay=0&react=1&chapters=&notes=" id="ep5404" /]

■ダウンロードURL

https://market.android.com/details?id=org.iplatform.android.phone2

「Android Wearアプリ プレビュー版→正式版への移植ガイド」の発表資料をアップしました。 #andwear

■はじめに

Android Wear 勉強会 #2にて発表した

「Android Wearアプリ プレビュー版→正式版への移植ガイド」の資料をアップしました。聞いていただいた皆様、ありがとうございました。時計でアプリが動くという世界は、純粋に楽しいですね^^

 ※追加情報(2014/07/21 update)

Android Developers Blogにも、プレビュー版からのポーティングに関するエントリが追加されたそうです(@zaki50さんの情報です。ありがとうございます)。

http://android-developers.blogspot.jp/2014/07/porting-your-wear-developer-preview.html

■発表資料


■P.S.

Wearableに限らず、モバイル関連の書籍・記事執筆、講演のお話などございましたら、お声がけいただけるとうれしいです(^^

Chromecastを用いたAndroid端末の画面キャスト

Google I/O 2014の基調講演で発表されていた内容に、Android端末の画面をChromeCast経由でTVに投影できるという機能(以降、Cast Screen機能とします)がありました。本日、ChromeCastアプリにアップデートがあり、同機能が一部の端末(Nexus端末など)で利用できるようになりました。その機能を使ってみたので、まとめてみます。また、現在対象でない端末にも、段階的に展開されるようです。

※関連情報(GoogleのSundar Pichai氏のGoogle+エントリ)
https://plus.google.com/+SundarPichai/posts/Gt2xCfs8AFb

設定方法

・Android端末(ChromeCastアプリ)

ChromeCastアプリがCast Screen機能に対応しているバージョン(1.7系〜対応しているようです)になっている場合、メニューに「Cast Screen」項目が追加されているはずです。同項目をタップします。

Screenshot_2014-07-10-20-41-07

Android端末の画面をChromeCastに投影するための設定画面が表示されます。この画面において、「Cast Screen」ボタンをタップすると、接続するChromeCastを選択するためのダイアログが表示されるので、選択します。

Screenshot_2014-07-10-20-35-58

 

動作イメージ

・TVの画面

設定に問題がなければ、Android端末の画面がそのままTVに投影されるはずです。実際に動かした動画をアップしておきます。ホーム画面やアプリの画面をTVでそのまま見ることができて、ちょっと感動です。

[embedplusvideo height="300" width="430" editlink="http://bit.ly/1jtBapp" standard="http://www.youtube.com/v/AVBl1NdB0MM?fs=1" vars="ytid=AVBl1NdB0MM&width=430&height=300&start=&stop=&rs=w&hd=0&autoplay=0&react=1&chapters=&notes=" id="ep2960" /] 

また、Androidには画面を回転させると、レイアウトが自動的に切り替わる機能があります。Cast Screen機能を利用中に、Android端末の画面を回転すると、Chromecast側でもそれに追随して回転表示されます。

P.S.

動かしていて気付いたのですが、Cast Screen動作中に、Android端末で音が再生される操作をすると、TVは当然としても、スマホからもその音が再生されないようです。もともとそういう仕様なのか、今後改善されうる機能かは分かっていませんが。何か分かれば、追記します。