■はじめに
今さらこの手順を必要とする人はいない気もしますが、以前書きかけていたものをせっかくなので公開します。
今までAndroidのソースをダウンロードする場合、android.git.kernel.orgでしたが、例のサーバ攻撃の話などあり、現在はandroid.googlesource.comに変更となっています。
本手順の情報ソースは、以下のAndroidソースの公式サイトです。
ここに書いてある手順でうまくいかない場合は、本家サイトを参考にしてみてください。
http://source.android.com/source/downloading.html
■ダウンロードの前に(Androidのソースコードの管理方法?なぜrepoを使うの?)
Androidのソースコードはgitで管理されています。ただ、複数のgitリポジトリから構成されているため、ソース全体をダウンロードする場合、個別にそれらのリポジトリを指定する必要があり、非常に手間がかかります。
ただ、それを解決してくれるものとして、repo(複数のリポジトリからのダウンロードを便利にしてくれるgitのラッパースクリプト)がGoogleから提供されています。repoを使うことで、gitコマンドを何度もたたくことなく、簡単に ソースを一括で入手できるようになっています。
ということで、 repoを用いたソースのダウンロード手順を整理します。
※解釈がおかしかったら、コメントお願い致しますm(__)m
■手順
MacOS 10.7 Lion/Ubuntu 11.04にて確認した手順です。
どちらのOSでも手順は同じです。違うのはパッケージの導入くらいです。
- 下準備
$ mkdir ~/bin
$ PATH=~/bin:$PATH
- repoのダウンロードと実行権限の付与
$curl https://dl-ssl.google.com/dl/googlesource/git-repo/repo > ~/bin/repo
$chmod a+x ~/bin/repo
- ワーキングディレクトリの作成、および、同ディレクトリへの移動
$curl https://dl-ssl.google.com/dl/googlesource/git-repo/repo > ~/bin/repo
$ mkdir WORKING_DIRECTORY
$ cd WORKING_DIRECTORY
- リポジトリの初期化
(1)マスターのダウンロード
$ repo init -u https://android.googlesource.com/platform/manifest
(2)指定ブランチ(★)のダウンロード(この例では、android-4.0.1_r1を指定)
$ repo init -u https://android.googlesource.com/platform/manifest -b android-4.0.1_r1
- (★)ブランチ一覧の表示方法
$git --git-dir .repo/manifests/.git/ branch -a
[実行結果サンプル]
~remotes/origin/android-4.0.1_r1
~
- ファイルのダウンロード
$repo sync
- 補足(Ubuntu等で必要なコマンドが入っていない場合)
※curlが未インストールの場合>sudo apt-get install curl ※gitが未インストールの場合>sudo apt-get install git-core